選択と集中

姿勢が悪いと、気持ちも前向きになりません。
そういった人は、歩くスピードが遅く、足も上がっていないはずです。
高齢者が転倒する原因のひとつは、この姿勢の悪さに伴う、気持ちと体力の衰えです。
しかし、これは高齢者に限ったことでなく、現代では、若い世代であっても、ネガティブな思考と基礎体力の低下は広がっているようです。

心と体は繋がっています。
落ち込み、ふさぎ込んでいても、体を動かせば、少しは気も紛れます。
運動不足の人は、まずは、しっかり立つ習慣をつけること、そして、歩くことです。
子供の頃は皆、走り、飛び跳ねていたはずです。
それが大人になるにつれ、体を動かす機会が少なくなりました。
だからこそ、あえて立つ、走る、飛び跳ねる機会を意図的につくる必要があるのです。

空手は、それら一連の動作が全て網羅され、体の奥底に眠っている細かな筋肉に刺激を与えます。
日々の稽古では、床を足裏でしっかりと掴み、骨盤と背骨を立て、前屈立ちや猫足立ち、四股立ちといった、日常生活ではありえない立ち方を訓練し、下半身を鍛えます。
これらの稽古を何回も繰り返すことで、姿勢の改善と体幹が強化され、均整のとれた体へと変わっていきます。
まさに空手は、心身の鍛練のみでなく、健康寿命を延ばす生涯スポーツであると言えるのです。

人との出会いも含めて、その時々の選択や行動が吉と出るか凶とでるかは、表裏一体…どちらに転ぶかわかりません。
私達は、この選択を何回、何千回、小さな事を含めれば、何十万回も、繰り返しています。
逆に言えば、何を選択し集中するかによって、本当にやりかったことが100%達成できるのか、50%で終わるのか、その度合いに影響します。

人の倍、努力するが、自己満足の域で留まっている人。
一方で、自分が伸びる場所を追い求め、そこに身を置く人。
現状を変える確率が高いのは…
当然、後者ですよね。
(もちろん自己満足でも、本人が納得しているのであれば、それはそれで問題ありません。)
では、なぜ後者は、現状を変える確率が高いのでしょうか。

答は、環境を求めているからです。
空手でたとえるならば、身体能力が向上し、技術が伸ばせる環境(的確なアドバイザーがいる所、切磋琢磨できる仲間いる所)で、努力すれば、上達スピードは加速します。
これは空手だけでなく、勉強も仕事もきっと同じはずです。
より良い環境、より高いレベルで、修練することが、願望を実現するための近道なのです。
ただ、おそらく大半の人達は、自分を変えたいと思いながらも、環境を変える行動をとろうとせず、先の見えない努力を漠然と続けているように思えます。

そう簡単には、環境を変えることができない場合もあるでしょう。
なぜならば、時間やお金の使い方を見直さなければならないし、それなりの覚悟も必要となってくるからです。
更に加えるならば、環境を変えたとしても、ゴールまで到達できる保証などなく、途中で挫折するかもしれません。
ただ、何かを目指し達成したいのであれば、それを実現できる環境にいないと、とても難しいことは紛れもない事実です。

私の経験からお伝えしますが、チャレンジを続けることは、当然、失敗の回数も多くなり、情けなさや悔しさという痛みが伴います。
しかし諦めず、よりよい環境を求め、そこへ飛び込み、人の何倍も努力を重ねることができれば、必ず思い描く所までたどり着けます

そして、過去の苦い経験が、良い思い出へと変わります。
もし夢や目標があるのなら、今できる時に情熱を注いだ方が、たとえ結果はどうであれ、なにも行動せず後悔するよりかは、まだ納得できるのではないでしょうか。

職場や家庭、人は皆それぞれの立場で背負うべき責任があります。
しかしながら、自分自身への期待をもつのことは自由であり、何かを目指して頑張ることは、素晴らしいことです。
刻一刻と時は過ぎていきます。
自分と向き合い、実は捨ててもよいこと、チャレンジしないと後悔することを整理し、行動に繋げることは、まさに人生における選択と集中です。
戦略的でエキサイティングな生き方だと私は思います。


【新型コロナウィルス5類相当への移行について】
本年5月8日以降、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類相当に変更されたことから、稽古時におけるマスクの着用は個人の判断といたします。

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