より強く、より美しくなろう

新しい年が始まりました。
お陰様で12月より始めたリハビリの成果が少しずつ出ているようで、肩の可動域も若干広がってきました。
しかしながら、腕立て伏せは、まだ3回がやっとで、それ以上やると痛みが走ります。
非力な自分を情けなく感じますが、焦っても仕方ありません。地道にリハビリを続け、秋には全力で形や組手ができるよう頑張ります。

さて、昨年を振り返るとコロナ禍ではありましたが、1年を通して生徒の皆さんと稽古できたことが、なにより嬉しく、色々なメニューを私自身も楽しみながら指導させて頂きました。
こうして私達が安全に空手道を学ぶことができるのも、空手を武道として確立させ、伝承してきた先生方のおかげであり、先人達の努力と空手道ができる環境にあらためて感謝しています。

稽古は週に1回、月4回程度ですが、大きな声で気合いを出し、ともに汗を流す場は、利害や打算などとは一切無縁な非日常の空間であり、心身のリフレッシュとともに人間的成長も後押ししてくれます。

  • 礼で始まり礼で終わり、相手を敬う
  • 声を出し、技を繰り出すことで、自分らしさを表現する
  • 受け手、攻め手、双方の立場を体感し、互いの技術を高めていく
  • 自分の課題を考え、克服するための努力をする
  • 和を大切にする

稽古における礼節や相手への感謝は、人間を人間たらしめている理性や思いやる心を忘れないよう習慣付ける目的があります。
また組手の稽古は寸止めというルールを採用しており、インパクトでは力が極まっているものの、決して相手にはダメージを与えない技術を習得します。つまり、体は熱く攻撃態勢でありながら、思考は冷静で興奮していない状態、いわば自制心の訓練でもあります。

自制心がなければ、心は怒りに支配されてしまいます。
怒りというものは非常に厄介で、興奮し、礼節を忘れ、頑固で攻撃的となり、挙げ句の果て人間関係を破壊し、人を傷つけてしまいます。
感情に左右され、前後不覚に陥らないためにも、日頃から自制心を養っていかなければなりません。
組手の稽古では、あと数センチ踏み込めばダメージを与え、浅ければ技が届かないことを、間合いという距離感で覚えていき、全力の技を出しながらギリギリの所でコントロールできることを目指します。
どうしたら有効打を決めれらるのか、を常に考え、実際に技を出すことで、相手と対峙しても思考停止に陥らないトレーニングになるのです。

現代における武道の目的は、相手を打ちのめすことではなく、自他共栄を目指すもの。
空手道を学ぶことにより、心身の鍛練だけでなく、仲間と切磋琢磨し、形や組手を通して自分らしさを存分に表現することで、内面からも魅力的な人へと変貌していきます。
生徒の皆さんが、より強く、より美しくなれるよう、今年もお手伝いができればと思っております。


ー追伸ー「
怒りへの対応」
前段で怒りについて述べましたが、大切なことなのでもう少し書き加えます。
瞬間的に腹が立ってきた時は特に注意が必要です。
確実に判断力を失っているからです。
また、激しい怒りは見た目も見苦しいもので、逆に怒りに流されている弱さの印とも言えます。
ひょっとしたら誰かの罠かもしれません。
しかしながら、怒りはその全てが悪いものではなく、「間違いを正すもの」或いは「前進する(立ち上がる)源」などプラスに働くことがあります。
怒るべき対象、怒るべき時を間違えないよう気を付けたいものです。
やはり、ことある度に怒りの正体について考えること、そして制御する訓練は大切だと思います。
今ではアンガーマネジメントをはじめ、多くの怒りへの対処法が、ネットや書籍で勉強できるので処世術としても役立ちます。
良好な人間関係を継続するためにも、感情のコントロールについて考えてみてはいかがでしょうか。


【稽古に来られる皆様へのお願い】
①入館の際は、手洗い、もしくは、お手持ちの消毒液の使用をお願いいたします。②体調不良や、発熱、のどの痛みなどがある場合は、ご遠慮ください。
③せきやくしゃみの症状のある方は、ご遠慮ください。
④嗅覚や味覚に異常がある場合も、ご遠慮ください。
⑤2週間以内に、海外に行かれた方と接触があった方は、ご遠慮ください。
⑥稽古時にはマスクの着用をお願いいたします。

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