天秤は常に均衡を保とうとする

天秤がつりあっている状態をバランスがとれている、或いは、力が均衡しているとも言います。

空手も同様で、左右対称の動作やスムーズな重心移動をするためにも、バランスは重要です。

では、どうしたら、バランス感覚を養えるのでしょうか。

 

まず一番の基礎となるのは、やはり体幹です。

体幹トレーニングについては、今や数多の情報が溢れているので、それらを参考にすればいいでしょう。

自分に合うトレーニングを無理のない範囲でいいので、根気強く続けていけば間違いなく体幹はつきます。

肝心ことは、体幹力を実際の動きに活用していくことです。

そのためには、考えながら稽古することが最も大切です。

隣の人と同じ立ち方をしてるのに、グラつくのであれば必ず原因があるわけで、いくら体幹が優れていても、重心が高い位置であったり偏っていては、同じ姿勢で静止し続けることはできません。

しかし、えてして課題は僅かな部分を変えるだけで、見事に解決するものです。

例えば、足裏の接地部位や、足先の向き、膝の角度、腰の高さ、頭の傾き、目線…、それらを、ちょっとだけ修正すれば、ベストポジションが発見できる時が多々あります。

つまり、この微差を修正できるか否か、微差に気づくか気付かないかが、後々大きな差となるのです。

 

あと、もう一つ欠かせない事は、客観的に自分を見ようする視点です。

いくら稽古を何時間したとしても「本当の自分の姿」を知らなければ、非効率な稽古となります。

だから、鏡で自分の姿を観察する、或いは、誰かに見てもらう、といった稽古も時には必要というわけです。

客観的になることで、理想と現実のギャップに愕然とする時もありますが、現状を正しく評価しないと、次のステップには進めないのも事実。

飛躍に備えるためにも客観的な視点は欠かせません。

 

私事ですが、現役の頃は稽古での気付きや、先生の言葉、仲間からのアドバイスを練習帰り、電車の中でメモしていました。

今でもたまに、そのノートを振り返る時がありますが、ページをめくる度に当時の場面や感覚を思い出すことができます。

忘れたくない感覚やヒントを得た時は、一言二言でもいいので書き残しておくと良いでしょう。

必ず貴重な記録となります。

このようにバランス感覚を磨く習慣、そして日々の稽古は、安全な日常生活の維持と、良好な対人関係にも役立ちます。

猫の目のように変わる事象に振り回され、平常心でいられない時は誰しもあります。

しかし『バランスの大切さ』を知っている人は、心の中の天秤を均衡に保とうと、常に努力しているのです。

より良い人生とは、まさにバランス感覚と繋がっていると言えるでしょう。

 


◆10月の稽古予定
日時:10/7(水) 10/14(水) いずれも、19:10~20:40

場所:Studio kibishi

現在、感染防止のため、不定期の稽古とさせていただいております。

 

【稽古に来られる皆様へのお願い】
①入館の際は、手洗い、もしくは、お手持ちの消毒液の使用をお願いいたします。
②体調不良や、発熱、のどの痛みなどがある場合は、ご遠慮ください。
③せきやくしゃみの症状のある方は、ご遠慮ください。
④嗅覚や味覚に異常がある場合も、ご遠慮ください。
⑤2週間以内に、海外に行かれた方と接触があった方は、ご遠慮ください。
⑥稽古時にはマスクの着用をお願いいたします。

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