ゼロイチの原則

本日は本部道場において昇級審査が行われ、当スタジオから2名が受審しました。

お二人とも、初心者です。

仕事帰りの稽古は決して楽なものではなかったと思いますが、練習の成果を十分に発揮されていました。

やはり、それも「稽古を続けるぞ」という『気力』があったからこそで、今後もマイペースで技の上達に取り組んで頂ければと思います。

さて、
前段でも触れましたが、今日は『気力』について少しお話したいと思います。

私達は何かにつけて、気力の大切さをよく口にしますが、まさしくそうで、気力が衰えてくると、まず判断力が鈍ります。

判断力が鈍ると、仕事で凡ミスを繰り返したり、対人関係の悪化を招きます。

つまる所、より良い生活を送るためには、常に気力を充実させることが大切なんですね。

しかしながら、生きている以上、その気力が削がれることも時としてあります。

試練や困難との遭遇です。

例えば、

家族の病気や介護、転勤や転職など突発的な環境の変化、或いは自然災害…。

自分の力だけでは、コントロールできない事象は、長い人生の間で、必ず起こります。

だからと言って、ただ困難に押し潰されているわけにはいきません。

ピンチの時だからこそ、今出来ることに注力し、嵐が止むのを待つ。

そのためにも『気力』というものが欠かせないわけです。

では、気力を養うためにはどうすれば良いのでしょうか?

答えは、単純明快、体力をつけることです。

ただ、体力をつけるといっても、無理矢理、自分を追い込むって意味ではありません。

自分の出来る範囲で、肉体に刺激を与え続ける習慣をつければいいのです。

日常生活ならば、

エスカレーターを使わず、階段を使う。

電車内、あえて座らない。

駅まで歩く。

毎日10分間のストレッチを継続する、など、その気になればいつでも出来ます。

一方、空手の稽古で例えるならば、

大きな声で気合いを出す。

突きや蹴りを、より速くする。

形の順番を覚えきる。

スタミナをつけるなど、

常に課題を持って、稽古に取り組むことだろうと思います。

誰かと比べる必要なんてありません。

昨日の自分、数ヶ月前の自分、或いは、一年前の自分より、勝ることができたと実感できれば「それで良し」であり、要は「行動」し続けることが大事なんですね。

行動とは、字のごとく、動いて目的地まで行くことであり、移動することです。

移動するには、推進力が必要であり、その動力源は自分で生み出すしかありません。

空手の場合なら、「技を出す」という意識が、脳から神経を伝わり骨格や筋肉を動かして、突きや蹴りという動作に繋がります。

至極当たり前のことですが、動こうとする意識がなければ、永遠に技を出せません。

起点がゼロであれば、動力源がない限り、終点もゼロのまま、変化は起こらないのです。

それは、日々の仕事や生活にも共通していると思います。

つまり、0の状態から1を生み出すとは、内なる思いを外に出して表現することであり、言い方を変えるならば『行動するから結果が出る』『行動するから何かが起こる』ということなんですね。

空手道は、稽古そのものが基礎体力を向上させ、気力を醸成していきます。

初心者でも、地道に稽古を続けていけば、形や組手ができるようになる、という事実は、まさしく無から有を生み出している現象と言えるでしょう。

 

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