技術の向上に年齢制限はない

年齢とともに身体能力は確実に落ちていきます。

例えば、同じ級の人同士でも、20代と50代では、スピードもスタミナも違うのは当然であり、これは大抵のスポーツの共通点です。
しかしながら、年齢や性別、身体能力だけで優劣を決めないのが、空手の素晴らしいところです。
その理由は、空手には昇級(昇段)審査があり、比較や勝敗によって優劣をはかるのではなく、身に付けた技術力を見極める仕組みがあるからです。

審査のポイントを一部紹介します。(流派や先生によって違いがあります)

・立ち方
正しい立ち方(前屈立ち、四股立ち、猫足立ち等)ができているか。

・突き
正しい握りができているか、肩の力を抜いているか、突きと引き手、腰がうまく連動しているか。

・蹴り
体が上下動していないか、膝のスナップを使っているか、引き戻しもスナップの反動を利用しているか、また元の場所に戻っているか。

そして上位級となれば、技を出す際の連動性とタイミングが更に要求されます。
突きであれば、
床を足の裏でしっかりグリップする → 腰の回転を上半身にのせる → 拳の先まで力を連動させる → フィニッシュでは各部位の筋肉を収縮させ静止する。
この一連の動作やタイミングがうまく一致すれば「キメが強い」とか「キマってる」ということになります。

このキメの強さは、40代、50代でも習得することは十分可能です。
なぜならば、技の強さや速さは、筋肉量だけではなく「力の出し方」できまるからです。
技を出す際の初動を技の起こりと呼びますが、この起こりに、さほど大きな力は必要ありません。
むしろ力に頼るより、脱力する方が重要で、タメをつくり、体の各部位を連動させることで、小さな力でもロスなく伝達され(大きな力も加わり)キレのある技をつくり出すことができます。
この一連の動作を、ゆっくりと、体のどの部分が動いているのか、考えながら繰り返すことで、中高年や力の弱い人であっても、タイミングさえ掴めば、強いキメが出せるようになります。
勿論、20代、30代であれば、基礎体力や調整力が高いので、比較的短時間で習得することができるでしょう。
しかし、40代、50代は、焦ることはありません。
怪我の予防のため疲労回復を心がけながら、部分稽古を
地道に継続していれば、とても出来ないと思っていたことでも、必ず出来るようになります。

そもそも、非力な者でも身を守る術として伝承されてきたのが空手であり、現代では老若男女、誰もができる生涯スポーツして広く認知されています。
なので、中高年者の審査では、その人の体力の範囲で、必要な技術がしっかり身に付いているかどうかを、重点的に見ています。

年齢とともに体力が落ちていくのは事実です。
しかし精神までが老いていくわけではありません。
また、挑戦に年齢制限もありません。

空手を長く続けておられる人は、仕事や家庭を最優先にしながらも、稽古を生活の一部とし、見事に両立されてます。
自己成長のために時間とお金を使い、継続していくことは、決して簡単なことではないはずです。
まさに尊敬に値します。

微力ではありますが、これからも生徒の皆さんの自己実現をお手伝いできればと思っております。

(スェーデン空手協会の動画:日々の生活に溶け込んでいる空手。老若男女がそれぞれの目的で空手に取り組む姿が美しく表現されています。Karate är ett sätt att leva. Hela livet. Karate For Life.)
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【稽古に来られる皆様へのお願い】
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③せきやくしゃみの症状のある方は、ご遠慮ください。
④嗅覚や味覚に異常がある場合も、ご遠慮ください。
⑤2週間以内に、海外に行かれた方と接触があった方は、ご遠慮ください。
⑥稽古時にはマスクの着用をお願いいたします。

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