本年、ラストの更新記事となります。
生徒の皆様はもとより、この記事を読んでくださっている方々へ心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
さて、2024年の当教室、今年も色々な出来事がありました。
コロナ禍で停滞していた昇級審査は、順調に行うことができ、受審者の方々も練習の成果を存分に発揮されました。
近年、取り組んでいる形の強化練習では、コンスタントに修練を積み上げ、短期間で信じられないほど上達した方もいます。
また、長年ともに稽古を続けてこられた方との別れもありました。
いつも明るくて自由な人柄は貴重な存在で、その気配りや雰囲気づくりは現メンバーにも受け継がれています。
新天地でのご活躍を期待しています。
夏場の大会に挑戦した二名は、緊張感の漂う中、堂々と自分の形を打つことができました。優勝までは届きませんでしたが、この経験をぜひ来年に繋げていただきたいと思います。
また新たに入会された生徒さん達も、積極的に稽古に励まれ、確実に上達していることがうかがえます。
皆さん、間違いなく空手をできる人になりつつあるので自信を持ってください。

突きや蹴りが速くなった。
大きな気合いを出せるようになった。
形が打てるようになった。
そしてなにより、奇跡に近い確率で、出会うはずもなかったであろう人達と空手を一緒に稽古している。
こんなことは、普通の生活ではあり得ないことだと思います。
時にしんどい稽古もありますが、乗り越え、支え合い、笑い、空手道に邁進できる幸せは、かけがえのないものです。

一方、空手は実力の世界でもあります。
実力がなければ昇級できないし試合も勝てません。
ですが、今の時代、空手道に対する個人の価値観は多様です。
健康のため、リフレッシュのため、精神修養のため……
私は、どんな目的であれ、全てありだと思っています。
なぜならば、それが時代の変化だからです。
これからの空手道は、もっと敷居を低くして誰もがチャレンジできる武道として、社会にもっと浸透していくべきだと思います。
なぜならば、礼節を重んじ、「人に打たれず、人打たず、ことの無きことを基とするなり」の精神こそ、思いやりと強さの融合であり、今の世の中に一番必要なものであるからです。
今後も個人の目的や体力に合わせた指導を粛々と行っていきたいと思います。

黒帯を目指す人、大会で勝ちたい人には、引き続き、相応の練習メニューを提供していきます。
なぜならば、その方が本人のためになるからです。
道場によっては、必ず三ヶ月に一回審査させ、二年ほどで全員に初段をとらせる所もありますが、当教室は違います。
帯の色が変わるだけでは、審査の意味がありません。
誰が見ても納得できる、速い蹴りや突きができて、はじめて黒帯です。
本来、段を取得するのも、試合で勝ち上がるのも、そう簡単にはいかないもの。
修練を重ね、時間をかけてはじめて、その技を習得したと言えるのです。

先人達の苦労があるから、今の空手界があります。
流派を超えた志が長い時間をかけて全日本空手道連盟という組織へと発展し、オリンピックの種目にまで選考されました。
このような環境を整えてくださった諸先輩方に敬意と感謝の念を忘れてはいけません。

空手道は、頂点から最下層までは、まさにピラミッド型です。
技術を磨かなければ永遠に底辺であり、一つ上、二つ上の次元を目指すのであれば、そのレベルに必要なメンタルと技術が必要です。
逆に言えば、持続的な努力ができれば、いつまでも空手を続けることができ、そのステージもあげていくことができるというわけです。
もちろん、先ほども述べた通り、健康維持やアンチエイジングの一環として取り組むことにおいては、全く別物で、それはそれで推奨します。ある意味長く続けるモチベーションにもなるからです。
要は、当教室、何でもアリなのです。
稽古の目的は人それぞれあって当然と思ってますから。
ただ、いずれにしても純度の高いモチベーションがあれば、教える側も教えられる側も、そのベクトルは同一方向へと向かうので、結果も早く出ます。
長く続けていると、スランプで停滞する時期もあるでしょう。
ですが、そんな時こそ、初心を取り戻すチャンスであり、更なる飛躍への準備期間となり得ます。
また、そのような意識が働くよう指導者として、いつも注意深く見守っています。
今年は、私自身も公私にわたり多くを学びました。
踊り、踊らされ、我を見失いそうになったことも多々ありました。
これも、真実を見抜けなかった自分の甘さ、弱さゆえのこと。
自分で刈り取り、今後に活かしていこうと思います。
最後になりましたが、来年も生徒の皆様、またこの記事をいつも読んでくださっている皆様にとって、実り多き年であることを祈念しております。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
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